【インタビュー】創業210年「御前酒蔵元 辻本店 」岡山初の女性杜氏が発信する日本酒ニューウェーブ

重要なお知らせ

新型コロナウィルスの感染拡大防止などにより、各施設が臨時休業、または一部利用不可となる場合があります。
営業状況や再開の予定などは、各施設へ事前にご確認ください。

【インタビュー】創業210年「御前酒蔵元 辻本店 」岡山初の女性杜氏が発信する日本酒ニューウェーブ

この記事をシェアする

旧出雲街道と旭川沿いに立つ「御前酒蔵元 辻本店(ごぜんしゅくらもと つじほんてん)」は、創業210年以上にも及ぶ老舗の蔵元です。

御前酒蔵元 辻本店 女性杜氏 ごぜんしゅぞう つじほんてん インタビュー 酒 勝山 真庭市 ごぜんしゅぞうくらもと

岡山県産の雄町米(おまちまい)をはじめとする厳選された地元米と、一級河川「旭川」の清らかな水を使い、「菩提(ぼだい)もと」製法で醸(かも)される「御前酒」は、キレが良く、旨味があるのにすっきり飲み飽きない味わいが特徴。

 

そんな蔵元伝統の味を、備中杜氏(びっちゅうとうじ)組合会長も務めた故原田氏より受け継いだのが、岡山県初の女性杜氏(とうじ)、辻麻衣子さん。

御前酒蔵元 辻本店 女性杜氏 ごぜんしゅぞう つじほんてん インタビュー 酒 勝山 真庭市

「6年連続広島国税局清酒鑑評会 純米酒の部 優等賞受賞」、「備中自醸清酒品評会(びっちゅうじじょうせいしゅひんぴょうかい) 6年連続金賞受賞」など、話題性のみならずその確かな技術・実績が認められている岡山屈指の杜氏です。

 

日々新たな挑戦を続ける、辻麻衣子杜氏と、七代目当主の辻総一郎氏に、日本酒造りへのこだわりや、今後の展望について、お話を伺ってきました!

 

とにかく日本酒が好きという思いで始めた酒造り

―女性が蔵人になるだけでも大変なのに、杜氏(蔵人の長)を担うということは、かなり大変だと思いますが、なぜ日本酒造りをしようと思ったのでしょうか?

御前酒蔵元 辻本店 女性杜氏 ごぜんしゅくらもと つじほんてん インタビュー 

杜氏「元々お酒が好きで興味があったのですが、大学を卒業後、造り手になりたいと、前杜氏の原田氏のもとで勉強しました。」

 

前杜氏の備中杜氏の長であった原田杜氏は、200年続く伝統の「御前酒」を守るだけでなく、新酒開発にも大変研究熱心な方だったとか。その背中を見て育った辻杜氏も、日々挑戦することを忘れず、実践されているそうです(公式HPより)。

 

杜氏「女性が蔵に出入りすることさえ許されなかった時代だったので、蔵人は全て年配の男性でした。本気でやっているという風に思われなかったりもして、とにかく頑張るしかないなと」

 

そしてさまざまな苦労を乗り越え、杜氏として抜擢。夢が実現してからも老舗の味を守る重みは相当なもの。

御前酒蔵元 辻本店 女性杜氏 ごぜんしゅくらもと つじほんてん インタビュー 勝山
日々真摯に酒造りに向きあう辻杜氏

それでも先代の味を守り、実現させ、次々と賞を受賞。杜氏の惜しまぬ努力や才能は、誰もが疑いようがなかったのではないでしょうか。

 

ー弟さんの、辻社長は、主にどういったことをされているのでしょうか?

御前酒蔵元 辻本店 杜氏 ごぜんしゅくらもと つじほんてん インタビュー 勝山

社長「かつて辻家では、お酒をお殿様に献上する役目を担っていました。私は、蔵元の日本酒の良さを多くの方に知っていただいたり、新たな日本酒の楽しみ方を提案したり、日本酒造りにかかせない環境づくりなどに力を入れています」

 

杜氏は、平成7~8年より毎年、雄町米の生産者の田んぼを訪れたり、社長は、雄町米サミットなどのイベントに参加したり、日本酒を推進していくため各種イベントを開催するなど、積極的に交流をはかっているそうです。

 

杜氏と蔵元、見事なチームプレーで、御前酒の味を守っているのですね!

 

 

9人の蔵人から生まれた、新たな日本酒「9(NINE)」

―なぜ新しい日本酒を作ろうと思ったのですか?

杜氏「日本酒というと、飲みなれてない方からすると、敷居がやや高く感じられるもの。もっと気軽に飲んでいただき、日本酒に親しむきっかけになってもらえたらと」

 

辻杜氏を中心に、若い蔵人9人で試行錯誤を繰り返し完成した「GOZENSHU 9(NINE)」。スタイリッシュなボトルと、自慢の純米酒をベースにしつつも、それぞれ趣向を凝らした味わいは、若い人の間で広まり、発売当初から大人気のシリーズとなっています。

御前酒蔵元 辻本店 ごぜんしゅくらもと つじほんてん gozenshu9
雄町米100%の「御前酒」をベースに、地元産ゆずを使ったもの、季節限定のフルーティな生酒など、伝統を生かしつつも、新たな美味しさを提供するラインナップになっている
御前酒蔵元 辻本店 女性杜氏 ごぜんしゅくらもと つじほんてん インタビュー 勝山 gozenshu9
平成28年度岡山県清酒品評会「岡山県農林水産部長賞」受賞した「レギュラーボトル」。すっきり旨口の純米酒で、冷でも燗でも飲みやすいと好評

 

―もともと、杜氏ご自身は、どういう日本酒がお好きですか?

御前酒蔵元 辻本店 女性杜氏 ごぜんしゅくらもと つじほんてん インタビュー 酒 勝山
一児の母でもある、杜氏は、生粋の日本酒ファン!

 

杜氏「ちょっとクセがあるくらいのコクとうま味を感じられる、熟成された日本酒が好きです。ですが、飲みなれない方にも、気軽に楽しんでいただける日本酒を作りました。日本酒ってこんなに美味しいんだって思ってもらえたら嬉しいですね!」

 

ー地元久米南産のゆずを使った「イエローボトル」をいただいたのですが、日本酒が苦手な編集者も、爽やかでとても美味しかったです。オシャレなボトルで、贈り物や、女性にも喜ばれそうですね!

 

 

ーちなみにお酒は、どちらがお強いですか?

 

社長「杜氏です。(笑)」杜氏「私です。(笑)」

御前酒蔵元 辻本店 女性杜氏 ごぜんしゅくらもと つじほんてん インタビュー 勝山

ー杜氏は、毎日おうちでも飲んでいらっしゃるのですか?

杜氏「はい(笑)。食事といただく一杯で、その日の疲れが癒されます。今日はどんなお料理とお酒を合わせようかと考えている時も楽しいですね!」

 

7代目蔵元社長と、麻衣子杜氏が中心となって開催されるセミナーでは、日本酒のさまざまな楽しみ方を提案し、とても人気だそうです。気になる方は、是非公式HPをご確認ください♪

 

 

「御前酒」の素晴らしさ、美味しさを世界へ

―お二人の今後の目標は何でしょうか?

社長「勝山は、雄大な自然に恵まれ、「町並み保存地区」として認定されている歴史ある町。日本酒だけでなく、勝山の町の素晴らしさも全国の方に知っていただけるよう、中心となって盛り上げていきたいです。」

御前酒蔵元 辻本店 女性杜氏 ごぜんしゅくらもと つじほんてん インタビュー 勝山

―確かに、勝山は名所がたくさんありますよね。なかでも蔵元の直営店「SUMIYA」は、観光地として、有名スポットにもなっていますね。

→勝山散策の記事はこちら

御前酒蔵元 辻本店 ごぜんしゅぞう つじほんてん sumiya
元蔵をリノベーションした直営ショップ「SUMIYA」では、さまざまな日本酒の魅力に触れることができる

 

杜氏「今、日本酒は、世界中から注目されています。私たちの造る日本酒を日本の方にはもちろん、世界中の方に楽しんでいただき、改めて日本の方にも見直してもらえるきっかけになれば」

御前酒蔵元 辻本店 女性杜氏 ごぜんしゅくらもと つじほんてん インタビュー 勝山 

朗らかで、とても穏やかな杜氏と社長ですが、「日本酒が好き」「勝山が好き」という情熱は誰にも負けないものを感じました!

 

日本酒は世界中で「SAKE」として親しまれていますが、高品質な純米酒は繊細で、取り扱いが困難だったことから、近年とても注目されているとか。今後は、杜氏たちが精魂込めて造る「御前酒」がより多くの方に愛されていくことは間違いないですね♪

 

 

200年続く伝統の「御前酒」など自慢のお酒は、公式HPからも購入出来ます。

是非味わってみてくださいね。

 

 

御前酒蔵元辻本店

住所:岡山県真庭市勝山116

TEL:0867-44-3155

営業時間:9時~17時

定休日:土日祝

HP:https://www.gozenshu.co.jp/

SNS:御前酒facebook

 

NISHIKURA

住所:岡山県真庭市勝山116

TEL:0867-44-5300

1F 蔵元直営ショップSUMIYA/にしくらカフェ

営業時間:10:00~17:00(L.O.16:30)

2F お食事処 西蔵

営業時間:11:00~15:00(L.O.14:30)

定休日:木曜日(お食事処 西蔵のみ)

HP:https://www.nishikura.co.jp/

SNS:NISHIKURA facebook 

NOPLA編集部

NOPLA編集部

岡山の情報をメインに、皆さまのライフスタイルがもっと楽しくなるような情報をお届けします!

この記事をシェアする

お気に入り

※掲載されている情報は掲載時点の情報です。営業時間、価格、掲載内容に変更がある場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

記事タグ

関連記事をチェック

PICK UP今だけの注目情報